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現役教師でカウンセラー志望の男がゆる〜く語ってます

8年前の就活 企業から60回以上お祈りされた訳

昨日は就労支援のエラビバについて書かせてもらいました。今日は就職つながりで、私が一度目の大学生の時の就活のことを書こうと思います。

 

まず、私の時の就活のキックオフは2011年の12月1日でした。その頃は就職氷河期から抜けて、売り手市場になりつつありました。ただ、それまでに私が就活のためにやったことといえば、自己PRを埋めるために塾講師のバイトをしたことと運転免許を取ったくらい。漠然とした不安と「自分はなんとかなる」という根拠のない自信があった。

しかし、結果から話すと、初めて内定をもらえたのは2012年11月30日。就活をしてちょうど1年経った時だった。とそれまでに60以上の企業に落ちた。その大きな理由は一つ、自分を偽っていたことである。

 

昨日も書いたが、8年前は障がい者枠での就活はほとんどしていない。「一般で採用されたい」というプライドもあった。就職試験の第一関門となることの多いSPIテストは中学入試の経験から数学は得点が取れたため、それなりの割合で突破していた。しかし、面接になると緊張してうまく伝えられない、なんかカッコつけてしまう。だから、面接で落とされること常だった。自分でも課題に気づいていたが、どうしたらいいか分からなかった。

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お祈りメールが届くたびに、「自分は社会から必要とされていないのではないか」と落ち込んだ。そして、自分を否定していた。病気になっていない自分が本当の自分で、今の自分は仮の自分という意識を病気になってからずっと持っていた。今の自分を受け入れていないから、面接官の前だとしっかり自分を伝えることができなかった。嘘をついて自分を大きく見せようともしていた。今考えるとそんな虚栄は面接官にはお見通しだというのに。

その後、大学の友達が通っていた就活のエージェントに就活の指導を受けに通うこととなった。そこでも何度も「カッコつけるな」と言われたが、なかなか直らなかった。「病気にされならなければあなたたちより上にいる」という相手を舐めた気持ちがあった。当時の私はどうしようもないヤツだった。

それでも、エージェントもそこでできた仲間たちも私を諦めなかった。団体で行う就活トレーニングの中で自分のちっぽけなプライドが砕かれて、少しずつ自分を出せるようになった。結局、就活の最後まで病気のことは面接で隠したが、自分がやってきたことをありのまま伝えられるようになった。内定をいただいた企業の最終面接では、自分のアイデンティティであるから話そうと判断し、自身がクリスチャンであることも話した。

結局、その企業には1年半働いた。とてもいい会社だったが、障がいが進んだため、「弱っていく姿をみんなにこれ以上見せたくない。」と思って退職した。

 

今では障がいを早く受け入れてしまえばよかったなぁと思う。理想の自分を追うより、ありのままの自分で生きた方がいい。

 

自分は自分以上でもなく自分以下でもない

 

今は障がい者の雇用が進んでいる。会社の名前ではなく、自分の働きやすい場所で働くのがいい。どうかあなたにも、ありのままで生きてほしい。 

 

最後に、今年大学院を卒業した私だが、2度目の就活となった今回は、就職することになるチャーチスクール1つしか受けていない。自分を受け入れた先に、自分が働きやすい場所が自ずと与えられると実感した。