take it easy!

現役教師でカウンセラー志望の男がゆる〜く語ってます

ある日ベジータが天津飯より弱くなったらどう立ち回るのか

今回のポッドキャストではレジリエンスについて話しました。

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レジリエンスについて

レジリエンスとは、ストレスと並んで元は物理用語です。

ストレスが「外的な圧力」だとしたら、レジリエンスはその逆で「外的な圧力を跳ね返す力」と言われています。

そして、それは心理学用語でも同じように定義されています。

心理学でのレジリエンスは「精神的回復力」「復元力」「心の弾性力」

心のレジリエンスの力が強ければ、ストレスで心が凹んでも、復帰するのが早くなります。

反対に心のレジリエンスが低ければ、ずっと心が折れっぱなし。

レジリエンスが弱くなる7つの考え方

①否定的な側面の拡大

②二分化思考(少なすぎる判断基準、勝ち負け思考)

③「当然」「べき」「ねばならない」思考

④過剰な一般化

⑤結論の飛躍

⑥劣等比較

⑦他者評価の前面受け入れ

結論を言うと、別の選択肢というオプションを持っていない完璧主義はレジリエンスを著しく弱めることになります。

つまり、完璧主義者が失敗して心が折れたら、立ち直るまでに長い時間を要します。

13歳の僕の話

今回のポッドキャストでは、13歳の時に神経の病気を患い、そこから十数年心が折れっぱなしだった私がどのように考え、どのように選択をすれば良かったのかを、相方の市民と考察してみました。

13歳の頃の私のスペック

中高一貫進学校で上位の成績

●体力があった4キロを14分とかで走ってた

●努力して自分を高めるサイクルを構築してた

●人より上にいることが何より気持ちよかった

希望に溢れていたわけですが、自分でも許せない大きな弱点がありました。

それが、部活でやっていたテニスが弱いこと

テニスの王子様に憧れてテニス部に入ったわけですが、後輩にも負ける位弱かった。

そんな自分が許せなかったです。人より上にいることで自分を保っていたので、後輩より下手たいう事実は屈辱だった。

「自分は努力できるサイクルを持っているから必ず強くなる」と考え、体力があるから陸上部へ変えるとかオプションは破棄していた。

それでもテニスは上手くならなかった。

すると体に異変が起きた。極度のストレスによって、10代の男性が罹ることは滅多にない多発性硬化症になった。

体はだるくなり、体力が著しく低下した。

元に戻ろうと必死にもがいたが、元には戻れなかった。

あれだけ得意だった勉強も手につかず、スポーツも苦手になった。

人の上にいることによって自分の価値を作っていたから、自分には何も無くなってしまった。

100がダメだから0になってしまった。

僕には50でいいというオプションを選択できなかった。

相方の市民からの指摘

市民「カカロット倒そうと思ってたベジータが、突然天津飯より弱くなったらどうしてたかな?プライドが許せなかっただろうね。ぴーひらもそんな状況だったと感じるよ。でも、ベジータがオプションとして、別の役割をすぐに選べたかと言うとそれは想像できない」

彼の例えは的確だった。そう、僕はプライドだけベジータだった。

彼は「どうやってそのどん底の状態で生き延びることができたの?」と聞いてくれた

僕「サポート役に回った。体育でバスケやるときは、走れないから敵のゴール近くにいて、味方のシュートの時に、味方を守る働きをした。モブキャラを受け入れた。」

市民「それはすごいことだと思うよ。サポート役の大切さを描いた漫画、黒子のバスケが当時あったら、サポート役にもっと活路を見出せたかもしれない」

結論

オプションを用意することは、逃げではなく、人生に余裕を持たせる。完璧主義ではなく、その状況から何ができるかを考える最善主義がレジリエンスを高める。

思い通りにいかなくて当たり前。

それが人生。

今回のポッドキャストの音源

https://open.spotify.com/episode/7Kad46IIUREeEROFJJ74cR?si=V8E1WuHkSJOR04SBRJnCPg