take it easy!

現役教師でカウンセラー志望の男がゆる〜く語ってます

ブックレビュー 【嫌われる勇気】

それでは、amazon audibleで聴いた『嫌われる勇気』のブックレビューします。

 

 

嫌われる勇気

新品価格
¥1,320から
(2020/7/12 22:07時点)

 

 

【あらすじ】

登場人物

悩み多き青年と、「世界はどこまででもシンプルであり、人は今からでも変われる」という意見を持つ哲人の2人だけがこの物語の登場人物である。

 

本の内容

はじめ、青年は哲人を論破しようと意気込んでいる。それが、哲人との対話を通じて、哲人の話すアドラー心理学に反発しながらも、アドラーの考えを少しずつ理解していく。

 

【背景】

筆者について

本著は、『アドラー心理学入門』を書いた岸見氏と、岸見氏から若い時に影響を受けた古賀氏が、アドラーの考えを後世に残すために執筆した。

 

作品について

分かりやすくするため、多くの人が抱えるであろう問題を青年が哲人へぶつけて、哲人がアドラー心理学の立場から応答するという対話形式の作品にしたそうです。

 

【おすすめポイント】

私の読んだ感想

本著を聴き進める中で、「この視点は今までになかった」と感動するところがいくつもありました。

 

 ただ、自分の中の問題を哲人に明かされている様で、青年とともに胸が苦しくなることもありました。

 

でも、聴き終わった時に、私は「この本に出会えて良かった」と感じました。

 

アドラーの目的論

大抵の人はそのままでいることの方が楽です。

変わらなくていい理由、変われない理由なんていくらでも探せる。

 

「こんな環境で育ったから今はこうなんだ」

「こんな欠点さえなければ私だって」

 

過去に原因を見つけて、今行動を起こさない理由づけは簡単にできます。

 

相手も納得してくれるかもしれません。

 

ですが、「本当はその過去の出来事や事実を利用して、今の行動にブレーキをかけていませんか?」とこの本では問うてきます。

 

もっといえば、「今行動を起こさないために過去の出来事を利用していませんか?」と。

 

それがアドラーの提唱する目的論です。

 

勇気が大切である

私たちは原因を探しているように思えて、本当は過去の出来事を利用しているというのです。

 

勇気を振り絞らないために。

 

本著は、善悪や道徳ではなく勇気について語っています。

 

哲人は言います。

 

「あなたが変われば世界は変わる」

 

青年と哲人は、「トラウマ」「劣等感」「人との比較について」「課題について」などを議論を重ねた後に、終盤でタイトルである「嫌われる勇気」について議論されています。

 

アドラーの個人哲学の根幹である、意思勇気に関わる主張です。

 

【ぜひあなたに読んでもらいたい】

本の中で感動したところはいくつもあります。

 

特に、「競争から離れる」という箇所はめっちゃくちゃ僕に刺さりました。

今にもシェアしたいです。

 

でも、シェアしてしまったら意味がない。

 

あなた自身でその答えを見つけ出して欲しいのです。

 

アドラー曰く、「自分を変えることができるのは自分だけ」だから。