クワガタだったあの頃 【社会人の時の話】
先日、私の好きなYouTuberの宋さんが、興味深い動画を上げていた。その動画のリンクはこの記事の下に張っておきます。
「思考できる人」と「行動が継続できる人」の違い
動画の中で「思考できる人間」と「行動を継続できる人間」について比較していた。
「思考できる人間」は詰将棋を頭でできる人と宋さんは表現していた。
そのような人は思考の範囲内の結果を得ることができるそうだ。
反対に「行動を継続できる人」とは、愚直に行動を継続することができる人間である。
そのような人は、時に思考の範囲外の結果を得ることがあるという。
思考力がクワガタ並(と宋さんは言っていたが優秀な社員さんだったと思います)でも30億円を売り上げるとんでもない結果を出した野村証券の社員がいたそうです。
6年前の営業マン時代
新規開拓でテレアポに奔走した
そう考えると、6年前の私もクワガタだった。
新規開拓でテレアポに明け暮れる日々。
私は緊張しいだし、口が回らないからなかなかアポが取れない。
何度断られても、応酬対話が身についていないから、会社の強みをただ伝えることしか出来なかった。
手を止めると上司に怒られるから、下手くそなトークでもテレアポを続けた。
ハイスペックな同期との比較
もう一人の同期は口が上手く、私の2倍以上のアポを取っていた。
そして、彼は商談の機会を得て、経験を積み重ねていった。
彼は体育会系の上がりだから、酒の場でも先輩とも上手く接することもできて、可愛がられていた。
対して私は、病気もちで、あがり症で、おまけにプライドが高い。
同期に勝てるものなんてこれっぽっちもなかった。
上司からは、毎回同期と比較されて苦しかった。
同行していた上司の気づき
テレアポを続けていくうちにアポが少しずつ取れるようになった。
すると、私と同期の訪問に同行してくれていた上司があることに気づいた。
それは、私が取るアポは同期の取るアポに比べて、商談の確度が高いということだった。
それはなぜか?
上司曰く、私の魅力のないトークでアポが取れるということは、それだけ先方がうちの会社の商品に魅力を感じているということだった。
下手くそなトークが、商談の確度の高いお客さんを呼び寄せていた。
「トークがうまくなりたい」と思っていたのに、下手くそが逆に武器になっていたのだ。
結果は・・・
私は仕事でのストレスが溜り、体が悪くなったことで1年半で会社を退職することになった。
在職中に2社から契約をいただいた。それもどちらも有名企業というのも予想外だった。
同期は私が退職した後に初めての契約を取った。
その契約を取った会社は私が開拓し、同期に引き継いだ会社だった。
その契約は数千万にのぼる金額だったようだ。
間違いなく同期の方が頭も体も数段私の上をいっていた。
それでも、なりふり構わず行動した先に、思考の範囲外の結果が待っていた。
もう足が動かないから、私も考えるようになったが、宋さんの動画を見ながら昔のクワガタだった自分を思い出していた。