take it easy!

現役教師でカウンセラー志望の男がゆる〜く語ってます

生き方に正解なんてない

f:id:free_planet:20200608160305j:image

幼少の頃より、私は周りと同調して生きようとしてきました。周りに溶け込み、先生からの指示に真面目に従い、スポーツや勉強、人間関係、など周りから見て分かりやすい指標で評価されようとしてきた。誰からも認められたかったのです。

これが、中2まではうまくいっていました。周りから認められるために努力し、しっかり成果を出して、スポーツも、勉強も得意だった。この生き方は正解と思いながら、悦に浸っていた。

しかし、病気を患い、スポーツでも勉強でもパフォーマンスが著しく落ちた。自分が欲するような評価が得られなくなった。うまくいっていた頃の自分が大好きだったからこそ、病気になって出来なくなった自分がこの上なく嫌いになった。

その後何年も病気になる前の自分に戻ろうとした。「また評価されたい。また周りより上に立ちたい」と。

スポーツがダメなら音楽で。音楽がダメなら勉強で。勉強がダメなら立派な社会人になることで…

と、何かで結果を出して、何者かになることで、とにかく認められようとした。当時を振り返ると、とにかく苦しかった。いつも何が足りないという感覚を持ち続けていました。病気になる前の生き方が正解で、今の自分は欠けている、仮初の人生を生きている感覚を常に持っていました。

認められさえすれば、誰もが唸るような結果を出しさえすれば解放されると思っていた。

結果を言えば、誰からも認められるような存在になれず、24歳の時に両足が完全に麻痺して歩けなくなりました。もちろん、悔しかったです。

 

そこからは障害者として出来ないことがうんと増えた。もちろん、歩けなくなったからだ。

ならば、苦しみが増えたかといえば、逆だった。

自分を障害者として認められたことによって、ある種、過去の自分に戻ることを諦められた。それまでは必死に健常者の中に自分を紛れ込ませようとしていた。そのために自分を偽ったり、背伸びすることが苦しかった。ありのままの障害者として生きるしかなくなったら、逆に生きやすくなったのだ。そうすると、本当の自分を認めてくれる人に出会えた。そうなったら儲けもんである。万人に評価されなくても、本当の自分で生きて1人に評価された方がいい。

正解、不正解なんてないんだ。自分らしく生きていったらそれでいいんだ。